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「地の果て」パタゴニアに魅了される作家・怪盗・探検家

「地の果て」パタゴニアとは

パタゴニアを東西に分けるアンデス山脈を境に、東側のアルゼンチンには広大な草原が広がります。
南緯40°~55°、南北約1600kmにわたる大草原です。
大西洋からアンデスを越えて吹き付ける偏西風は、時に人が吹き飛ばされるほどの威力で、暴風が吹き荒れます。
常に同じ方角から吹く暴風により、木も風向きに傾いて育つほどです。

この荒涼とした「地の果て」には、ある種の人々を惹きつける魔力があるのでしょう。
大航海時代には、マゼランの探検を契機に「巨人の国」「火の国」と呼ばれました。
当時のヨーロッパではパタゴニアは地獄の一つとして考えられ、ヨーロッパ人の想像力を大きく掻き立てました。
この南半球の果ては、「逆さま人」が住む異世界だと思われていたような時代です。

イギリスの紀行文学の大家:ブルース・チャトウィン

イギリスの小説家ブルース・チャトウィンが書いたトラベローグ「パタゴニア」は、パタゴニアに流れる独特な空気を見事に表現した名作です。
ブルーズ・チャトウィンもまた、この何も無い地の果てに惹かれた一人です。
イギリスの探検家エリック・シプトンは、この草原の奥地を幾度となく歩き、パタゴニア未踏の山域の探検記「嵐の大地・パタゴニア」を遺しました。

アメリカの怪盗:サンダンスキッドとブッチキャシディ

アメリカの銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが、パタゴニアで消息を絶ったのも有名な話です。
強盗として名を馳せた彼らはパタゴニアに逃げ込み、この地で強盗を繰り返しました。
そして最後は行方をくらますようにパタゴニアの果てに消えてしまいました。

探検家:アゴスティーニ神父の偉業

生涯をパタゴニアに費やしたサレジオ会の神父アゴスティーニは、パタゴニアで最も重要な人物と言えるでしょう。
未踏の山域の探検を繰り返し、秀逸な写真を大量に撮影した一流のフォログラファー・探検家です。
集大成「パタゴニア・アンデス」は、アゴスティーニ神父の傑作です。

アルゼンチン・チリの国境画定に貢献したペリト・モレノも重要ですが、未知への純粋な探求心に突き動かされたアゴスティーニ神父は、パタゴニア中で今も尊敬される人物なのです。
また、探検家エリック・シプトンにパタゴニアに魅了された人物の一人でしょう。
アゴスティーニ神父:関連記事

日本の探検家:高木正孝

1950年代にパタゴニアを探検した高木正孝は、著書「パタゴニア探検記」の冒頭で、この止むに止まれぬ好奇心を説明するために、コーランの一説を引用しました。
『未知を求めて遠く旅する者に、神はそのパラダイスを開く』
探検家による偉大な記録から、果ては詐欺師や誇大妄想狂による滑稽な話まで、パタゴニアは規格外で魅力的なストーリーで満ちています。

トーレス・デル・パイネ峰と山上の湖/パタゴニア

アルゼンチン開拓のシンボル:パタゴニアを駆ける牧童・ガウチョ

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