Loading

風景写真家・松井章のブログ

《モノクローム写真》パタゴニアの嵐と名峰フィッツロイ


パタゴニアで嵐が起きると、手を付けられないほどに暴風が吹き荒れる。
いつ止むともしれない悪天であるが、それは吉兆でもある。

嵐の後には、得も言われぬ絶景に恵まれることが多いからだ。

雲の動きが早ければ、いっそう目を離すことができないだろう。

突然現れて来る絶景を望むためには、山の方角をいつでも見ていたい。

絶望的に荒れ狂っていた鈍空が、瞬く間に幻想的な風景へと変化するのはよくあることだ。

特に、フィッツロイ峰は西麓に氷原を擁することから、複雑怪奇なほどに天候が目まぐるしく変わり雲が湧き出す。
かつて草原に暮らした先住民テウェルチェ族は、フィッツロイ峰を「煙を吐く山」(チャルテン)と呼び、20世紀初頭の探検家たちもフィッツロイを活火山だと考えていたほどなのだ。

もし姿を見せていないとしても諦めずに、一瞬の奇跡を信じて、フィッツロイが姿を現すのをじっと待ちたいものだ。

パタゴニアの名峰フィッツロイ:幻想的な朝日や夕日を見るために

アルゼンチンの国民的なスイーツ:ドゥルセ・デ・レチェ

関連記事

  1. ボリビア“帝王の山脈”レアル山群5つの名峰/アンデス高原から望む

    2020.08.17
  2. チリ暴動はなぜ起こったか:日本も抱える社会問題「貧富の格差」

    2019.10.29
  3. 写真展「レンソイス」4日目:平日も終日在廊です

    2025.04.21
  4. カタルーニャの漁村・ラピタ村の海鮮料理

    2025.03.14
  5. 写真展「ボリビアを知ろう」松井の在廊日のお知らせ

    2023.08.16
  6. マチュピチュ遺跡&インカトレイル、チョケキラオ遺跡トレッキング/ホームページ・リ…

    2020.08.14
パタゴニア
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP