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パタゴニア・フィッツロイ峰の歴史:先住民テウェルチェ族

フィッツロイは、「煙を吐く山」チャルテンと呼ばれていた

パタゴニアを代表する名峰フィッツロイは、別名「チャルテン」と呼ばれます。

かつてパタゴニアの大草原を闊歩したテウェルチェ族は、この山を「煙を吐く山=チャルテン」と呼んでいたからです。

山名に人の名前を付けていた時代は終わり、古くからの呼称を再び尊重する流れが世界的に広がっています。

「煙を吐く山」という呼び名は、フィッツロイを見れば納得ができるでしょう。
広大なパタゴニア氷原から来る湿った空気が、フィッツロイ背後のチムニー状の大岩壁にぶつかり上昇することで、まるで火山が煙を吐いているかのように雲が湧いています。
100年ほど前までは開拓民も活火山と考えていたほどです。

人類の壮大なグレートジャーニーの終着点、パタゴニア

パタゴニアは、長大なアンデス山脈が海に沈み込む南端部に位置する「南米の尻尾」のように見える南の果てです。

アフリカから始まり、ユーラシア大陸、そして北米から南米へという、人類の壮大な旅の終着点としても、やはりパタゴニアは「地の果て」でした。

今では、先住民達がどのようにこのフィッツロイを眺めていたのか、その視点を知る由もありませんが、きっと畏敬の念で眺めていたでしょう。
フィッツロイに感じる畏れにも似た強烈な印象は、とても「原初的」なものだと思うからです。

フィッツロイ峰(3405m)を始め、パイネ山群も標高3000m前後と低くなりますが、独特な花崗岩の岸壁が織りなす「岩と氷」の山容は、南米随一の山岳展望を誇るペルー・ブランカ山群に並ぶ迫力です。

一度見ると憑りつかれてしまうほどの強烈な魅力を持つのが、パタゴニアの名峰フィッツロイです。

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