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パタゴニアの花・ワイルドフラワー①:最も愛される花「カラファテ」

パタゴニアで愛される植物:メギ科の「カラファテ」

パタゴニアの「カラファテ」は、春と秋を象徴するメギ科の植物です。
パタゴニアだけに自生することから、パタゴニアを象徴するシンボルとして愛されています。
春は黄色い花が草原を埋め尽くし、秋はブルーベリーのような実を実らせます。

この小灌木・カラファテへのパタゴニアの人々の愛着はあまりにも大きいので、町の名前に「カラファテ」と付けたほどです。
今ではこの町はアルゼンチン・パタゴニアの基点として発展して、植物よりも町の名前として、「カラファテ」の名は有名なのではないでしょうか。。

春の到来を告げる黄色い花

「カラファテ」の木は、春の11月~12月に黄色い花を咲かせます。背の低い灌木は、黄色い花に見事に覆われて、遠くから見ればまるで絨毯のように一面が黄色く見えるでしょう。厳しい冬を越した人々にとって、カラファテの花は春の到来を告げる大事な指標になっています。

美しい花を咲かせ、豊かに実を実らせる木ですが、鋭い棘を持っているので、要注意の植物でもあります。うかつに灌木を触れば怪我をするか、薄手のダウンであれば破れてしまうでしょう。

2種類の「カラファテ」

この「カラファテ」の木は、正確には2種類あります。どちらも茎に鋭い針があり、秋には甘酸っぱい実が成ることも同じですが、葉の形が違うのです。

葉身が楕円形の「カラファテ」は、湿った地面を好みます。南極ブナなどの森の周辺に生えることが多いです。地元では、“Palo Amarillo”=“黄色い木”と呼ばれます。
*名称;Calafate (Palo amarillo)/学名: Berberis microphylla

もう一種類のカラファテは、葉の形の線形が特徴です。乾燥した草原や岩石質の荒れ地を好むので、パタゴニアの大草原に広く分布します。より過酷なパタゴニアらしい環境に適応しています。
*名称:Calafate Enano (Zarcilla)/学名: Berberis empetrifolia

“カラファテの実を食べると、パタゴニアに再訪する”

初夏の1月頃には、カラファテは小さな実を付けて、晩夏に向けて少しずつ大きくなっていきます。
初秋の3月は、カラファテがたわわに実を実らせる季節です。
北半球の極北で言えばブルーベリーのような存在で、ジャムやアイス、シロップなどいろいろ加工されています。道路沿いのカラファテの実は初秋にはほとんど摘まれてしまうでしょう。

「カラファテの実を食べると、再びパタゴニアに戻って来る」といつしか言われるようになり、カラファテの実を食べるツーリストの姿は秋によく見る光景です

カラファテの収穫の季節が終わると、秋はいよいよ深まり、ときおり雪が降るようになってきます。

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