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風景写真家・松井章のブログ

【風景写真の基本】定点観測で望むモニュメントバレー

モニュメントバレーの風景写真

刻々と変化する風景を、誰もいない荒野で望む。絶景を望むときに、これほどの贅沢な経験はないでしょう。

地球のリズムに合わせて、様々な表情を見せる自然を望むためには、定点観測をすることは風景写真を撮るための基本です。その緩やかな時間の過ごし方は、一生に残るようなかけがえのない思い出ともなるものです。

アメリカのモニュメントバレーで撮影したときには、1泊2日だけですが、たっぷりと時間を過ごすことができました。夕日、星空、朝日、ひたすらモニュメントバレーの荒野を望み続ける時間です。

太陽の角度に応じて、同じ山や谷であっても、その表情は刻々と変化していきます。思いがけないような美を見出すこともありますが、それらの邂逅と発見とは偶然の成せるものであり、図って得ることは難しいからです。

定点観測でじっと見つめ続ければ、神様が届けてくれたような一瞬の絶景と出会える可能性は格段と上がるでしょう。

地球が秘める躍動や神秘を一瞬でも感じたいのなら、定点観測をお勧めします

そして、もし可能であれば、なるべく人が少ない、あるいは無人の「荒野」をお勧めします。雑念やフィルターを一切排除して、世界に溶けるような体験をするためには、言葉は不要で、なるべく風景に同化できるように、ほどけるような集中力が欲しいからです。

モニュメントバレーには、神秘的なテーブルマウンテンが連なり、独特な空気が張り詰めます。はるかな砂漠にはほとんど人がいなかったので、風景写真を撮るためには理想的な場所でした。

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