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風景写真家・松井章のブログ

1月22日は「ボリビア多民族国記念日」

ボリビアの新憲法記念日

南米大陸の中心部にあるボリビアは、正式には「ボリビア多民族国」という国名です。1月22日の「ボリビア多民族国記念日」を記念したボリビア大使館のセレモニーにお招きいただきました。
大使のスピーチをお聞きして、民族音楽フォルクローレの素晴らしい演奏を聴くことができました。

この記念日は独立記念日とは異なり、2009年の新憲法の制定を祝う日です。1月22日はボリビアにとって重要な転換点となった日で、2005年12月に当選した先住民出身のエボ・モラレス大統領により、先住民の権利確立を軸に、資源の保護や教育制度に及ぶ新憲法が制定され、国名もボリビア共和国からボリビア多民族国に変更されました。この日は“民主的・文化的な革命”の記念日として、独立宣言と同じくらい重要な日として祝われます。

政治がエボ・モラレス大統領になってから、先住民の人々はとても活発になったと思います。躍動しているような活気は一面かもしれませんが確かで、政治が変わることで明らかに国の雰囲気が変わりました。

多民族国という国名から分かるように、広大な国土はアンデス山脈からアマゾンに及び、様々な民族が暮らします。その中でも多数派はアイマラ族の人々です。アイマラ族はインカ帝国でも一翼を担ったアンデスの民です。
彼らの思想もまた復権を果たしたとも考えると、国名が変わった2009年はとても重要な日であると思います。

ボリビアのもう一つの旗「ウィファラ」

ボリビアでは伝統的な国旗の横には、アイマラ族の旗「ウィファラ」をよく目にします。虹にたとえられることもありますが、それぞれの色には意味があり、アイマラ族の大きな思想が込められています。古代から使用され、インカ時代を経て今も民族の象徴のようなシンボルです。

その思想は一言でいえば「調和」にあるようです。アイマラ族には豊穣を司る女神パチャママへの信仰が強く、多分に女性的であると考えるからです。

先住民の人々が国のかじ取りを担い、新しいボリビアとして生まれ変わって10年以上が経ちます。
厳しい国際政治の中で、このボリビアらしさとともにどのように国が発展していくのか見ていきたいです。

【動画】ボリビア絶景集:ウユニ塩湖~アンデス~チチカカ湖旅行/癒しの風景写真

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【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」2月号

写真展示いただきました(セルバンテス文化センター&ボリビア大使館)

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