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風景写真家・松井章のブログ

ボリビア/「南米大陸の幻想風景」写真展:撮影エリア紹介④

アンデス高原の絶景の国:ボリビア

ボリビアの風景は、とても宇宙に近いことを感じさせる。乾季に晴れ渡る青空はあまりにも濃い青で、夜空に煌めく星はまさしく降るように満天に輝く。
アンデス山脈に広がるアンデス高原(アルティプラーノ高原)は、標高4000~5000mの広い高原地帯です。その面積は日本の半分くらいに及びます。月面のような風景が広がる荒野に人の存在は希薄で、南米大陸でも最も人が少ない地域の一つと言えるでしょう。
アルティプラーノ高原の端はアンデス山脈がそそり立ちます。この高原とアンデス山脈の狭間にあるチチカカ湖や首都ラパスの周辺は、古代から“文明のゆりかご”のような場所で、いくつもの文明が興隆しました。

世界最高所の首都ラパス


世界最高所の首都ラパスは、中心部の標高が3600mにあります。お釜のような形状にあるラパスでは、最も空気の濃い(標高が低い)中心部から栄えて、徐々に盆地の上部へと拡大しています。今では、ラパスは盆地の上にはみ出るように、アンデス高原の大平原に出現した衛星都市エル・アルト(4000m)もラパスの一部となっています。

スペイン統治時代のコロニアル調の町並みと石畳が残るラパスの街並みはスペインに似ていますが、町にはカラフルな民族衣装をまとう人々がたくさん歩いています

ラパスから見えるイリマニ山(6438m)は、ラパスのシンボル的な山で、先住民アイマラ族の言葉で「黄金のコンドル」を意味する霊峰です。

“天空の湖”チチカカ湖


「汽船が航行可能な世界最高所の湖」と言われるチチカカ湖(3800m)は、中央部にペルーとボリビアの国境線があります。東のボリビア側では、アンデス山脈の支脈・レアル山群の絶景を望めます。

“インカ発祥の地”と呼ばれる「太陽の島」は、古代から段々畑が連なり、車道が無いために人々は人力かロバに荷物の運搬を頼る生活です。まるでタイムスリップしたかのように伝統的な生活を守る静かな島です。

“帝王の山脈”レアル山群


“帝王の山脈”を意味するレアル山群は、チチカカ湖から首都ラパスにかけて屏風のようにアンデス高原に聳える長さ120kmの山群です。

ラパスのシンボル・イリマニ山(6438m)を主峰に、アンコウーマ、イヤンプーなど、6000峰は8座あります。


ウユニ塩湖


アンデス高原にあるウユニ塩湖(3700m)は、南北100km、東西250kmの世界最大の塩湖です。乾季は平らな塩原が地平線まで広がり、雨季には水が張り天空の鏡と呼ばれます。

日本のツーリストの大半は雨季に訪れますが、欧米のツーリストの多くは乾季に訪れます。乾季は表面が亀甲模様に浮かび上がる場所もあり、雨季とは異なる美しさです。

朝日や夕日の時間、白い塩原は地平線まで紫や橙色へと染まり徐々に変化する風景はウユニ塩湖ならではの絶景です。

ボリビア高原


ウユニ塩湖から南のチリ国境まで約300km、アルティプラーノのボリビア高原が広がります。

標高4000~5000mの南米大陸で最も文明から孤立した荒野は、月面のような世界が地平線まで延々と続きます。

鉱物による赤や緑の不思議な湖が美しく、砂漠が朝日や夕日に染まる時間もまた美しいです。

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ペルー・アンデス山脈/「南米大陸の幻想風景」写真展:撮影エリア紹介③

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