Loading

風景写真家・松井章のブログ

姿形を変えて厳しい気候に適応する南極ブナ:秋のパタゴニア

1.jpg
トレス湖への斜面では、南極ブナ・レンガの適応能力を分かりやすく目にする事ができます。標高約700mから標高約1,100mまで上がるにつれて、南極ブナの背も低くなっていきます。標高が上がるにつれて、気温だけではなく、風も強くなることで、植物にとっての生育環境も厳しくなります。
この環境の変化に応じて、南極ブナは木の高さや容姿を変えて、それぞれの環境に適応しています。
標高700mほどで風のあまり当らない森では、樹高は15mくらいになります。小さな森ができる事で、そこで育つ幼木にはさらに風が当たりづらい環境となり高く成長できる、この成長の循環の中で森は成長して、木々もより高く育てるようになったのでしょう。
2.jpg
3.jpg
4.jpg
上の写真も、下の写真も、同じ南極ブナ。
5.jpg
6.jpg
7.jpg
南極ブナに着生するサルオガセ。この地衣類が育つ環境は空気が綺麗な場所だけですので、この植物を多く見かける地域はそれだけ空気が澄んでいる事を意味します。
8.jpg

雪が降るたびに深化する紅葉:フィッツロイ山麓にて

フィッツロイ山麓・ビエドマ氷河ハイキングの魅力

関連記事

  1. フォト・ギャラリー「アルゼンチン」:新ページのご案内

    2020.05.05
  2. フィッツロイ峰の奇跡のような美しさ(パタゴニア)

    2017.10.20
  3. シュティフター「水晶」の世界観/パタゴニアの聖地フィッツロイ

    2018.08.07
  4. 「地の果て」パタゴニアに魅了される作家・怪盗・探検家

    2016.12.16
  5. パタゴニア探検史:アゴスティーニ神父の写真遺産

    2016.12.30
  6. パイネ国立公園のアマルガ湖畔からトーレス峰を望む

    2024.05.17
パタゴニア
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP