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南半球の天体:パタゴニアの星空を望む

北半球と南半球の星空の違い

南米で満天の星を望んでいると、天の川の煌めきに大地が照らされるほどで驚くことがあります。世界の人口の9割以上は北半球に分布して、陸地の面積も少ない南半球では星空の観測に適した場所はいたるところにあるのです。

実際に、見える星座も北半球と異なります。北半球の北極星や北斗七星は見えませんが、その代わりに南十字星やケンタウルス座を見ることができます。
北半球と南半球で共通する星座は、オリオン座やサソリ座が代表的です。見える角度は北半球とは異なるので、少し形が異なって逆さまに見えるでしょう

より鮮やかに見える南半球の天の川

銀河とも呼ばれる「天の川」は、南半球ではより濃く、まるで雲のように星の光の帯を見れるでしょう。インカ時代の先住民の人々は、天の川の暗い部分の形を星座のように名付けました。北半球では望めないほどに光り輝くので、暗い部分ははっきりとしていて、リャマや蛇やカエルなど、アンデスに欠かせない生き物や神話の世界を反映させました。
この暗い部分は星が無いのではなく、暗黒星雲が星を隠しているそうです。

南半球の象徴:南十字星

天の川の中に、南半球を代表する星座である南十字星を見ることができます。南米各地でも南十字星の存在は特別に愛されています。
北半球では北斗七星を基準に北極星を見つけるように、南十字星を基準に「天の南極」を見つけることができます。このような星座を「指極星」と呼びます。正確には、1等星と2等星を結ぶ長い対角線から5倍のところに、天の南極があります。

南十字星は十字にはっきりと輝くと思われていますが、実際には2つの1等星と1つの2等星の3つの星がよく輝き、もう一つの星は3等星なので少し小さく輝いています。この違いを知らずに異なる星を南十字星と勘違いしてしまう「ニセ十字星」もあるので、注意しましょう。
この南十字星のすぐ近くには、同じ大きさほどの暗黒星雲も見えるでしょう。

パタゴニアの星空

パタゴニア地方は、南米大陸でも特に人口の希薄な地域なので、新月の時には漆黒の空に煌々と輝く星を見れるでしょう。天の川は天を覆うほどで、ダイナミックに動く様を見ていると、星は思ったよりも早く動いていることに気づきます。南十字星の近くの「天の南極」を軸に回転する星空を見ていると、今まで日本で見ていた星空は何だったのだろうかと思えるほどに、銀河は強く自己主張しています。

パタゴニアで星空を望むには、やはりキャンプをするのがベストです。小さな村に宿泊していても、人口の灯りは星空の展望に影響します。フィッツロイ山群のチャルテン村をベースに、弊社ではテント泊トレッキングを手配しています。一般のトレッカーの来ないプライベートキャンプでは、食堂テントとキッチン・テントを構え、3食を用意します。テントも保管しているので、日帰りハイキングの装備でテント泊できるのが、弊社で一番お勧めのトレッキングです。専属ガイドが同行して、ガイド・キャンプ・チャルテン村の間は無線で常時連絡をしているので、極めて安全に配慮したトレッキングです。初心者から可能ですので、ぜひ興味のある方はお問い合わせください

朝日・夕日・星空ツアーの手配

もしキャンプをできない場合にも、チャルテン村を基点に、朝日・夕日・星空のツアーを手配できます。子の場合、日本人に慣れた村のドライバーが運転する車で、近くの展望台へ向かいます。その季節に応じたベストな時間帯に、車を利用してフィッツロイ山群の上空を鮮やかに飾る朝日・夕日・星空を望みましょう

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