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フィッツロイ山麓の氷河トレッキング:新ルート『カグリエロ氷河』

フィッツロイ山麓のエルチャルテン発着:カグリエロ氷河トレッキング

かつてパタゴニアを覆っていた氷河も、今は縮小する時代です。氷で覆われた原初のパタゴニアを体験するには、南部氷原から流れ出る氷河上を歩く「氷河トレッキング」がお勧めです。
ペリトモレノ氷河の「アイス・トレック」は、氷河の一番迫力のある所だけを歩くので最も効率よいトレッキング・ツアーです。
しかし、その氷河へアプローチする段階から歩くとしたら、もっとワクワクしないでしょうか。
もちろん必要とされる体力もハードとなります。

『カグリエロ氷河』は、フィッツロイ山麓でパタゴニアの原初の風景と厳しい気候を堪能できる場所です。

フィッツロイ峰の山麓・チャルテン村が出発点となります。チリ国境側へと車で約1時間ほど移動して、ウエムル牧場へ。チリに近づけば近づくほどに湿度は増し、森や氷河は濃密となります。
ここから望むフィッツロイ峰は、チャルテン村から望むフィッツロイとは、形がだいぶ異なるでしょう。フィッツロイ峰の北東面です。
ウエムル牧場の敷地内に、カグリエロ氷河はあるので、ここで牧場に入場料を支払います。パタゴニアの牧場は広大で、その私有地の中には山や谷がまるごと含まれているのです。

ウエムル牧場からトレッキング開始。まずは南極ブナの森を歩き、カグリエロ氷河の谷を目指します。木々にはサルオガセがびっしりと張り付き、幹は苔に覆われています。森が吐き出す空気の濃さに、わずか1時間移動するだけで変わるパタゴニアの気候に驚きます。

森を出ると、氷河谷に到達します。氷河にえぐられた谷に出ると、はるか前方にカグリエロ氷河が見えてくるでしょう。谷底をつたうように標高を徐々に上げていきます。百年ほど前には氷に覆われていたことは、その谷の雰囲気で分かるでしょう。
木は生えていなく、ツルツルに磨かれた岩盤はつい数十年~100年ほど前には、ここが氷河の底であったことを物語ります。
そして氷河の浸食によって積み上げられた岩稜帯「モレーン」を歩きます。

ときに南部氷原から暴風が谷へ吹き付けます。荒涼とした景色とパタゴニアらしい強風。1年の内に四季があると言われるパタゴニアらしく、雨が降ったかと思えば、晴天になり、すぐに雪が吹き付けたりします。パタゴニアの気候に翻弄されながら、約2時間かけて、氷河に到達します。

ここからは、アイゼンを履き、氷河トレッキングを開始します。青い氷河の上で約4時間ほど歩きます。南部氷原から流れ込む荒々しく、まるで生き物のようにうねる青い氷の世界を堪能します。

パタゴニアの原初の景色と気候を肌で感じたい方には、カグリエロ氷河がお勧めです。

2018年から常設キャンプ設置

2018年の11月の新シーズンからは、氷河の近くに、ドーム型の食堂テントを始め、常設キャンプを設置します。
これにより、快適な1泊2日の氷河トレッキングが可能となります。

日帰りハイキング:スケジュール

8:00 チャルテン村発
9:00 トレッキング開始
11:00-15:00 氷河トレッキング
17:30 トレッキング終了
18:30 チャルテン村帰着

<ツアー料金 2018/2019シーズン>
1名様当り:お問い合わせください

<トレッキング・レベル:中級者向け>
・1日当り約8時間歩く体力
・1日当り標高差500m往復できる脚力
・簡単なアイゼン使用経験(初心者可)

1泊2日 常設キャンプ滞在テント泊トレッキング:スケジュール

1日目:
午前、エルチャルテン村を出発。
午後、約2時間のハイキングで、常設キャンプへ。
氷河展望へのハイキングを行います。

2日目:
午前、氷河トレッキング
午後、下山して、専用車でエルチャルテン村に戻ります。

<ツアー料金 2018/2019シーズン>
1名様当り:お問い合わせください

<トレッキング・レベル:初級者向け>
・1日当り約3~5時間歩く体力
・1日当り標高差300m往復できる脚力
・簡単なアイゼン使用経験(初心者可)

<持ち物>
・アイゼンとハーネス代は料金に含まれています。
・ピッケルは不要ですが、ストックは必要です。ストックもレンタル可能ですがスキー用ですので、日本からトレッキング用のポールをお持ちになることをお勧めします。
・トレッキングシューズ:くるぶしを包むハイカットの靴
・ザック、雨具(上下セパレート型)、防寒具、日焼け止め、日除け帽子、ニット帽、防水性の手袋、水筒

※12/25~1/1の年末年始は催行していません。
※通過する牧場の入場料:US$10は現場で、アルゼンチン・ペソで各自払いです。
※昼食は含まれていません。前日にご自身で用意するか、あるいは別途US$20で手配可能です。

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