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風景写真家・松井章のブログ

ボリビア・アンデス高原の首都ラパスを見守る霊峰イリマニ

世界最高所の首都ラパス

ボリビアのアンデス高原、標高約3800mの都市ラパスは、世界最高所の首都として有名です。
すり鉢状の盆地の中心部に向けて、標高が少しでも低く空気の濃い所が人気があるのは、低地に住む我々と異なる特徴の一つでしょう。

2006年の政権交代により、エボ・モラレス大統領による社会主義政権が生まれました。
外資の接収など過激とも言える民族主義のもと、ボリビアの先住民アイマラ族の地位は向上し、暗黙的な移動の制限も解除されました。
スペイン統治時代から続く一部の特権階級による支配の時代は終わり、それまで土地に縛られていた人々は自由を求めて、続々とラパスに集まり始めたのです。

人口約90万人を擁するこの盆地に入りきれない人々は、盆地の外縁部に巨大な衛星都市エル・アルトを形成し、成金とも呼ばれる新興勢力は、そのアイデンティティをラパス市街ではなく、エル・アルトから発信するようになりました。
エル・アルトを含めれば、優に100万人を超える巨大な都市圏です。

急速に権利をアイマラ族に委譲する動きは、ボリビア経済に様々な影響をもたらしつつも、かつてのボリビア、そしてラパスよりも生き生きとした生活の息吹を今に感じます。

煌々と照るラパスのネオンの輝きの背後には、聖なる峰・イリマニが鎮座しています。
発展する巨大な都市の背後で静かに見守るイリマニ峰は、ボリビアの象徴であり、大自然やインカ以前の古い神様の象徴として、今も人々に敬われています。

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