Loading

風景写真家・松井章のブログ

南極の野生動物:ジェンツーペンギンの生息数とオキアミ

南極で一番目にするペンギン

一般的な南極クルーズで行く南極半島で一番目にする野生動物は、ジェンツーペンギンです。
南極半島だけではなく、亜南極と呼ばれる周辺の島々にも広く分布しています。

ペンギンのコロニー(ルッカリー)は、氷の間に地肌が露出したわずか場所にあります。そこには数百~数千羽のペンギンがびっしりと生活しています。勾配のある丘の上にもペンギンが登っているそうです。
クルーズ船で狭い海峡を通過するときなど、左右の岸に地肌が見えれば、そこには必ずジェンツーペンギンのコロニーがあるほどです。

ペンギンの生息数とオキアミの関係


現在のジェンツーペンギンの生息数は約60万羽と言われています。
生息数に大きく影響するのが、主食となる大型プランクトンの「オキアミ」です。20世紀前半には、捕鯨の影響によりクジラの生息数が減ったことで、オキアミの数が増えました。食料が増えたことで、ジェンツーペンギンの個体数も大幅に増えたことがあったそうです。

現在、世界中の国々がオキアミ漁の拡大をしています。養殖魚のエサに使うため、オキアミの数は減少することが予測されます。また、温暖化により南極周辺の海水温が上昇することで、オキアミの数が減少することもまた予測されています。
準絶滅危惧種として保護対象ではありますが、主食となるオキアミの減少が間接的にペンギンやクジラにも大きく影響を与えることになるのでしょう。

関連ページ:南極

「南極」ブログ関連記事集

フォトギャラリー:南極

【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」6月号

パタゴニア先住民の美しい神話:カラファテの実と魔法

関連記事

  1. 「世界一幸福な国」ブータン:チベット仏教が支える心

    2020.01.10
  2. 【動画】南極クルーズ②:南極大陸に上陸!

    2022.02.04
  3. 「ボリビアの聖峰イリマニ」夕日・夜景の山岳写真/色のバランス

    2021.11.08
  4. 写真展の会期は残り2日

    2023.08.25
  5. ボリビアの原風景:レンガの都市「ラパス」

    2023.04.11
  6. 【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」2月号

    2022.01.20
パタゴニア
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP