Loading

風景写真家・松井章のブログ

パタゴニアの南極ブナの森を覆うサルオガセ「お爺さんのアゴヒゲ」

1.jpg
2.jpg
南極ブナの森で、木々を覆っているコケは「サルオガセ」だ。
湿度の多い森ほどに、サルオガセの勢いは旺盛となる。
パタゴニアでは、Barbas de Viejo(バルバス・デ・ビエホ)と呼ばれる。“お爺さんのアゴヒゲ”という意味だ。
サルオガセは木を覆っているが、木から養分を吸ってはいない。場所を借りるだけの「着床」で、木とは共生関係(simbiosis)にある。
養分は森に漂う霧の湿気や雨の水分だ。サルオガセ自体で水分を保つ能力はないので、日々、一定量以上の水分がないと生きて行くことができない。
とても繊細で、成長も遅いことから、空気が清浄で気候が安定した場所に育つ。
サルオガセの量の変化は、大気汚染や乾燥化の一つの指標となるのだ。
*Liquen Barbas de Viejo: Usnea
3.jpg
4.jpg

パタゴニアのキノコ③:アミガサダケ

パンゲア大陸に遡るパタゴニアの樹木「南極ブナ」の歴史

関連記事

  1. 【野生動物の写真撮影】南米のラクダ“グアナコ”

    2020.04.23
  2. パイネ国立公園の夕景: YOUR SHOT<ナショジオ選出の1枚>

    2017.04.26
  3. パタゴニアのワイルドフラワー:荒れ地に咲く深紅の花「ノトロ」

    2017.02.04
  4. マルビナス諸島(フォークランド)の先住民は誰か?

    2023.02.27
  5. 「カレンダー2018 パタゴニア&南極」トラベルクラブ特典

    2017.10.07
  6. パタゴニアに生息するラクダ:「グアナコ」の生態

    2018.04.05
パタゴニア
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP