Loading

風景写真家・松井章のブログ

アタカマ砂漠の花:マルビーリャ(アオイ科)

気候変動の象徴?アタカマ砂漠の花園

数年に一度わずか10日間だけ現れる「アタカマ砂漠の花園」は、その出現の回数は徐々に増えていると言われる。4・5年に一度の出現と言われた花園も、近年は2・3年に一度は出現する傾向にある。世界的な気象変動と連動するとも言われているが、そのメカニズムは今も謎に満ちているのだ。

アタカマ砂漠を薄藤色に染めるマルビーリャ(アオイ科)

アタカマ砂漠で最も多い花「パタ・デ・グアナコ」は鮮やかな紫色に大地を染めるが、次に目立つこの「マルビーリャ」の花は、大地を上品な薄藤色に染める。

パタ・デ・グアナコとは住み分けをしているようで、マルビーリャの花は高台に咲いていたりする。2つの花が競うように群落を形成している大きな谷を見たときに、パタ・デ・グアナコに比べて、マルビーリャは乾燥した水分の少ない土壌を好むようだと思った。巨大な谷は、紫色と薄藤色の2色に綺麗に分かれて染まっていた

マルビーリャの花は、細い茎を50cmほど伸ばし、その細長い茎に何輪もの小さな花を咲かせている。風にゆらゆらと揺れていて、陽の光を浴びると、和紙に透かしたように細やかに輝く。まるで光を花に溜め込んで発光しているかのようだ。

アタカマ砂漠のみに自生するアタカマの固有種で、大量に発生する蝶の幼虫の餌としても、アタカマ砂漠の生態に大きく関係する植物だ

◎学名: Cristaria calderana(アオイ科 :Malvaceae)

【動画】砂漠が花に覆われる:チリ・アタカマ砂漠の絶景

==★チャンネル登録はこちらをクリック★==

「アタカマ砂漠の花畑」ブログ関連記事集

「チリ」ブログ関連記事集

アタカマ砂漠の花園:エルニーニョ現象と生命の連鎖 3つの不思議

3~5年に一度だけ、わずか10日間だけ出現するアタカマ砂漠の花畑が、いま満開とのことです。エルニーニョ現象と生命が生み出す奇跡の自然現象について

【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」8月号:アタカマ砂漠の花畑

アタカマ砂漠を代表する花:パタ・デ・グアナコ

アタカマ砂漠の花:マルビーリャ(アオイ科)

アタカマ砂漠の花:ロシータ・デル・カンポ(アカネ科)

アタカマ砂漠の花:ススピロ(ナス科ノラナ)

チリ・アタカマ砂漠の奇跡の花園:フラワーリングデザート

チリ・アタカマ砂漠の奇跡の花園②/アニャニュカ

チリ/「南米大陸の幻想風景」写真展」:撮影エリア紹介⑥

「チリ」専用ページ

写真素材の販売/アマナイメージ

ブラジル・レンソイス縦断トレッキングの魅力

関連記事

  1. アンナプルナ内院トレッキング①深い谷の田園地帯

    2023.10.30
  2. ペルー・アンデス山脈の谷:秘境・ワイワッシュ山群

    2023.02.10
  3. チチカカ湖・インカ発祥の聖地“太陽の島”

    2020.08.11
  4. アタカマ砂漠の花園:エルニーニョ現象と生命の連鎖 3つの不思議

    2019.12.30
  5. オーダーメイドの額装写真-アートパネル:パタゴニア

    2017.06.12
  6. 【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」1月号

    2021.12.20
パタゴニア
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP