Loading

風景写真家・松井章のブログ

《モノクローム写真》パタゴニアの嵐と名峰フィッツロイ


パタゴニアで嵐が起きると、手を付けられないほどに暴風が吹き荒れる。
いつ止むともしれない悪天であるが、それは吉兆でもある。

嵐の後には、得も言われぬ絶景に恵まれることが多いからだ。

雲の動きが早ければ、いっそう目を離すことができないだろう。

突然現れて来る絶景を望むためには、山の方角をいつでも見ていたい。

絶望的に荒れ狂っていた鈍空が、瞬く間に幻想的な風景へと変化するのはよくあることだ。

特に、フィッツロイ峰は西麓に氷原を擁することから、複雑怪奇なほどに天候が目まぐるしく変わり雲が湧き出す。
かつて草原に暮らした先住民テウェルチェ族は、フィッツロイ峰を「煙を吐く山」(チャルテン)と呼び、20世紀初頭の探検家たちもフィッツロイを活火山だと考えていたほどなのだ。

もし姿を見せていないとしても諦めずに、一瞬の奇跡を信じて、フィッツロイが姿を現すのをじっと待ちたいものだ。

パタゴニアの名峰フィッツロイ:幻想的な朝日や夕日を見るために

アルゼンチンの国民的なスイーツ:ドゥルセ・デ・レチェ

関連記事

  1. 『しあわせ気分のスペイン語 3月号』連載「アラゴンを知る」:スペインに眠るローマ…

    2025.02.18
  2. ブラジル・レンソイス砂漠:白と青の世界を歩く

    2023.04.24
  3. 青い氷穴・アイスケーブを探して-ビエドマ氷河ハイキング(エルチャルテン村)

    2018.03.21
  4. ボリビア・ティワナク遺跡と先インカ時代の謎

    2019.01.31
  5. 湖面に映るフィッツロイ:紅葉のパタゴニア

    2016.08.29
  6. タンゴが映し出すアルゼンチンの魂 -哀愁と情熱の街 ブエノスアイレス-

    2025.10.22
パタゴニア
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP