Loading

風景写真家・松井章のブログ

南極の絶景:パラダイス湾(アルミランテ・ブラウン基地)

氷河に覆われるパラダイス湾

南極半島の風景は、氷河に削られた荒々しいフィヨルドが特徴です。
なかでも、多くの船が訪れるパラダイス湾は美しい場所です。

パラダイス湾は、20世紀初頭に捕鯨船の休息地として利用されていたときに名付けられました。
入り組んだ入り江では海が荒れることはなく、きっと理想的な休息地となったのでしょう。

私が訪れたときは、湾の奥に入ると、水面は凪いで鏡のように静かでした。
氷河から崩れ落ちた氷塊がいたるところに浮いていて、見上げるほど高くまで山々は氷河に覆われています。

山と氷河は分厚い雲に覆われていて、その上部を見ることはできません。
空が見えないことで、周囲の世界はグレイシャー・ブルーの色に包まれて幻想的です。

パラダイス湾の畔にあるのが、アルゼンチンのアルミランテ・ブラウン基地です。
基地の屋根は、アルゼンチンの国旗のデザインに塗られていて、遠くからでもアルゼンチンの基地であることが分かります。
その背後には、基地に覆い被さるほどの迫力で、山から流れ落ちる氷河が迫っています。

この日、自分たちの存在以外には、生命の気配がまったくしない静かな日でした。

水面を見つめると、海水の表面が急速に冷えて凍り始めていました。

【YouTube】南極クルーズ① “野生動物の楽園”サウスシェットランド諸島

【YouTube】南極クルーズ②南極大陸に上陸/氷河とペンギンの絶景

関連ページ

南極大陸に着いた日:朝日とクジラ
ワタリアホウドリ:南極ドレーク海峡を彷徨う巨鳥
南極の月夜を望む絶景キャンプ
南極の野生動物:ジェンツーペンギンの生息数とオキアミ
南極半島の野生動物:ウェッデルアザラシの昼寝
南極の氷海に浮かぶ氷の神秘
「南極大陸」躍動する生命②:アザラシの楽園
南極に輝く生命:サウスシェットランド諸島のゾウアザラシ
「南極大陸」氷の国に躍動する生命①:ジェンツーペンギン

南極大陸に着いた日:朝日とクジラ

メルマガ3月号 (2024年)

関連記事

  1. ペルー料理の名店『アルド』新装開店パーティ

    2019.11.17
  2. 東京の絶景撮影:ビル群と夕日を撮る

    2023.12.25
  3. パタゴニアの象徴:羊とガウチョと伝統料理アサード

    2018.08.31
  4. 南極半島の野生動物:ウェッデルアザラシの昼寝

    2020.11.09
  5. ペルー料理の食材「唐辛子」の天日干し

    2023.06.09
  6. パタゴニア開拓の歩み:フィッツロイ山麓チャルテン村の建設

    2018.01.22
パタゴニア
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP