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風景写真家・松井章のブログ

北極クルーズ⑦:青い氷河の楽園で

クルーズ乗船4日目PM/リリホーク氷河


クロスフィヨルドを進み、メラーフィヨルドの最奥部のリリホーク氷河へ。

午前中に上陸した湾の隣の湾にあるのがリリホーク氷河です。
ゾディアックボートに乗船するために、クルーズ船から出ると、目の前には真っ白な氷河は屏風のようです。
湾を埋め尽くする氷河の幅はおそらく10キロはあるでしょう。

スバールバル諸島では陸地の多くが氷に覆われているために、この氷河の大きさもごく普通のサイズと言える程度です。

ゾディアックボートで接近すると、氷河から崩れて漂っている氷山を避けることになります。
どの氷山も独特な形で、氷がたたえる深い青色に目を奪われます。

これらの氷は、氷河の源流域で降雪した雪が数千年、数万年もの時間をかけて、圧縮された密度の濃い氷です。この陸上で生成された氷は、圧縮の過程で空気が押し出されるために、水晶のように透明で青く輝いています。

同じ氷塊と言っても、北極海でできた流氷と、氷河からできた氷山では大きく異なるのです。

浮かんでいる大きな氷の塊を引き揚げてみました。密度の濃い氷はとてつもなく重いです。
太陽の光にきらきらと輝いていました。

氷河に近づくと、海面は氷に埋め尽くされているので、小さな氷を掻き分けながら進みます。
いよいよ、リリホーク氷河に迫ってきました。

氷河末端部の高さはおよそ50m~80mくらいです。ときおり氷河が崩れると、大砲のような轟音とともに波を立てるので、あまり近づくことはできません。

とはいえ、幅が10km以上もある氷河ですので、数百メートル離れていても圧巻の迫力です。

フィヨルドの氷河に暮らす野生動物

湾に漂う氷の上は、野生動物の休憩場所でもあります。

キョクアジサシ


キョクアジサシは体長40cmほどの小型の鳥ですが、最も長距離の渡りをする鳥です。1年の間に北極圏と南極圏を往き来します。

夏の北極で繁殖した後、太平洋と大西洋に分かれて、南極へと渡ります。「白夜」の土地から「白夜」の土地へと、1年間の飛行距離は90000kmに及びます。

セグロカモメ(アイスランドカモメ)


スバールバル諸島に広く生息するカモメです。
▼詳しくは下記リンクにて紹介しています

セイウチ


体長3m、体重500kgの世界最大の海洋哺乳類です。群れで行動する一夫多妻制の動物ですが、このセイウチは子供と思われるセイウチと2頭だけでした。こうして約2年間をかけて子育てをするそうです。
▼詳しくは下記リンクにて紹介しています

アザラシ


氷の上で昼寝をしていました。
▼詳しくは下記リンクにて紹介しています

カオジロガン


ヨーロッパでは古くから繁殖地が分からなかったために、貝から生まれたと言われ、「フジツボのガチョウ=Barnacle Goose」と呼ばれるようになりました。

「北極スピッツベルゲン・クルーズ」関連ページ

北極へ①:春のノルウェー・オスロの街歩き

北極へ②:北緯78度、極北の町で「探検クルーズ」に乗船

北極クルーズ③:極地で必須のゾディアックボートで野生動物を探す

北極クルーズ④:ラウド・フィヨルドの氷河の絶景

北極クルーズ⑤:北緯80度の海氷帯へ

北極クルーズ⑥:残雪のフィヨルドを歩く

北極クルーズ⑦:青い氷河の楽園で

北極クルーズ⑧:パフィンを探しに海鳥の営巣地へ

北極クルーズ⑨:セイウチが眠る氷河の湾

北極クルーズ⑩:トナカイの暮らす雪原

北極クルーズ:専用ページTOP

クルーズ旅行:専用ページTOP

北極クルーズ⑥:残雪のフィヨルドを歩く

アートフォト・ギャラリー「1x」選出作品:グレイシャー・ホール

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