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風景写真家・松井章のブログ

北極クルーズ③:ゾディアックボートで野生動物を探す

陽の沈まない白夜

夕方にロングイヤービーエンから、いよいよ船は北へ出航しました。
白夜というものは何度も経験していますが、これだけ緯度が高いと南極半島やノルウェーの白夜とも異なります。

太陽は地平線に沈むことなく、いつまでも空は明るいままでした。
5月末は夏至まで約4週間ほど前ですので、一年で最も陽の長い時期でした。

クルーズ乗船2日目/AM:スメーレンブルグ・フィヨルド

翌朝にスバールバル諸島・スピッツベルゲン島の北西部・スメーレンブルグ(スメーレンバーグ)・フィヨルドに到着しました。
午前中は、このフィヨルドの穏やかな内湾にて、ゾディアック・ボートに乗り野生動物を探します。

この日から、1日2回は下船して、野生動物を探したりハイキングをして過ごすことになります。

午前中はあいにくの曇りでしたが、雨に降られることはなく野生動物を観察することができました。

極地に欠かせないゾディアックボート


ゾディアックボートとは、ゴムボートにエンジンを付けた8~10人乗りのボートです。
人工物も港も無い秘境で自然を探索するには、ゾディアックボートは最適な手段です。岸や砂浜に上陸するのも容易で、野生動物に静かに接近することもできるからです。

特殊なゴムの繊維でできたボートはとても強く、流氷や鋭い岩にぶつかっても簡単には破裂しないことから、北極でも南極でも、ゾディアックボートは必須の交通手段となっています。

旧捕鯨基地、スメーレンブルグ(スメーレンバーグ)


スメーレンブルグフィヨルドは、かつてオランダの捕鯨船の基地があったところで、「鯨脂の町」として栄えた時代もありました。

今では、フィヨルドの美しい風景と、セイウチやアザラシを観察するために、ときおり人が訪れるだけです。

セイウチ


ゾディアックボートでフィヨルドの海を移動していると、さっそくセイウチを見つけました。
体長3m・体重500kgを越える大型の海洋哺乳類で、アザラシとの大きな違いは「長い牙」を持っていることです。
ここスバールバル諸島では年間を通して生息しているので、割と簡単に見ることができる野生動物です。

セイウチは社会性の強い動物で、常に群れで行動しています。一夫多妻制なので、群れにいるオスは一頭だけと考えて良いでしょう。
セイウチが選ぶ休憩場所は、餌を捕るのに都合が良くて、休憩場所としても快適な場所を選ぶそうで、特定の場所を選ぶことが多いために、探すことが容易です。また、暑い日などは流氷の上を休憩場所として選んだりします。

今回は、砂浜上に休息していたために、浅瀬の波に阻まれて、ゾディアックボートであまり接近はできませんでした。

ゼニガタ・アザラシ


セイウチの次に見ることができたのはゼニガタアザラシでした。
ゼニガタアザラシの特徴は、シルバーグレーの毛皮に浮き立つ斑点です。個体差が大きく、斑点は薄いものから濃いものまで、遠くからでは判別が難しいようです。
スバールバル諸島では約1000頭が生息するといわれます。

この日は遠浅の湾内にいたために、ゾディアックボートでもアザラシへの接近が難しく、肉眼ではなかなか判別が難しい距離でした。

動画「北極クルーズ」

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「北極スピッツベルゲン・クルーズ」関連ページ

北極へ①:春のノルウェー・オスロの街歩き

北極へ②:北緯78度、極北の町で「探検クルーズ」に乗船

北極クルーズ③:極地で必須のゾディアックボートで野生動物を探す

北極クルーズ④:ラウド・フィヨルドの氷河の絶景

北極クルーズ⑤:北緯80度の海氷帯へ

北極クルーズ⑥:残雪のフィヨルドを歩く

北極クルーズ⑦:青い氷河の楽園で

北極クルーズ⑧:パフィンを探しに海鳥の営巣地へ

北極クルーズ⑨:セイウチが眠る氷河の湾

北極クルーズ⑩:トナカイの暮らす雪原

北極クルーズ:専用ページTOP

クルーズ旅行:専用ページTOP

北極へ②:北緯78度、極北の町で「探検クルーズ」に乗船

北極クルーズ④:ラウド・フィヨルドの氷河の絶景

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