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インカ族の芸術品:織物と染料の文化

ペルーやボリビア、エクアドルを歩くと、カラフルな民族衣装が目を引く。露店に並べられた織物やそれを使った小物は、お土産に最適である。
機械と合成染料を使っている安価なものもあるが、高価なものは今でも手織りで天然染料を使い手間暇かけて作っている。インカの文明圏の国々では、「織物」を旅の一つの目的とできるほどだと思う。
インカ族にとって織物は富の象徴であったことから高度な技術が発達した。黄金目当てに侵略して来たスペイン人達にも、最初は織物を贈り物として献上したほどなのだ。
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●織物
織物の素材として一般的に使われたのが、ラクダ科アルパカの繊維。現在でもベイビー・アルパカと言えばマフラーでも高額商品だ。アルパカと言えば最近「クラレ」のCMで一躍有名となった。
マットや毛布、生活用品に幅広く使われたのは、同じラクダ科リャマの繊維だ。毛糸が粗くとても強い。
そして最高級品とされているのは、4000m以上の高原に生育し、生息数が少なく、人に慣れないので牧畜できないラクダ科ビクーニャの繊維だ。
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アルパカ
チチカカ湖に浮かぶタキーレ島は、特に織物の産地として有名で、この島の織物文化は世界無形遺産にも指定されている。もちろん天然染料を使い手織りで、様々なシンボルには全て意味がある。
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●染料
天然染料は、おもに植物から採取する。茶色はクルミの木、黄色はウコン、緑色はマテ茶の葉など、原料は植物。
最もおもしろいのは、赤紫色だろう。原料は、コチニーリャという虫(カイガラムシ)。ウチワサボテンに寄生する、この小さく真っ白い虫を潰すとなぜか赤紫色になる。そして、この赤紫色にライムの汁を混ぜると、鮮やかなオレンジ色に変わるのだ。
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白い粉のようなのが、コチニーリャという虫
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