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パタゴニアのビエドマ氷河:急激な後退と大崩落


パタゴニアの氷河といえば、巨大な氷壁が崩れる壮大な景観が有名です。

フィッツロイ峰の山麓チャルテン村の近くにあるビエドマ氷河は、ペリトモレノ氷河のように末端部の氷壁が高さ50~60m、幅は5kmに及ぶ「ビエドマ氷河」は、ペリトモレノ氷河に次いで巨大な氷河です。

ペリトモレノ氷河はこの百年の間で、前進と後退を繰り返しながらも、ほぼ同じ位置に留まる不思議な氷河です。温暖化の影響で多くの氷河が著しく後退するなか、ペリトモレノ氷河は細かい前進・後退はあるものの、100年間で同じ位置を保つメカニズムが謎に包まれています。

一方、ビエドマ氷河は急激に後退する氷河としても知られています。

パタゴニアで急激に後退する氷河といえば、映画「不都合な真実」で取り上げられたウプサラ氷河が有名です。ペリトモレノ氷河とビエドマ氷河の中間に位置するウプサラ氷河は、この百年で20km近くも後退してしまいました。

ビエドマ氷河もまた、ウプサラ氷河のように著しく早く後退しています。

2年前までは、氷河に上陸して簡単なアイス・ハイキングを行うツアーがたくさん出ていました。徒歩2時間ほどで氷河を体験できる半日ツアーでした。しかし昨年は氷河の後退に伴い、上陸ポイントが変わり、この簡単なアイス・ハイキングは催行できなくなりました。アプローチが難しくなったことで、ハードなアイス・トレッキングのコースだけを催行していました。

そして、とうとう10月から始まるパタゴニアの今シーズンでは、氷河に上陸するトレッキングは全て中止となってしまいました。氷河はさらに後退したことで、上陸する場所がなくなってしまったのです。
今シーズンは、クルーズ船から望む「クルーズ」と、氷河上は歩きませんがクルーズ船から下船して、近くの氷河展望台を往復する「散策ツアー」が催行される見通しです。

温暖化による氷河への影響は、現地のツーリズムにも直に影響していることを実感できます。

リンクしている動画は、2016年3月に起きたビエドマ氷河の大崩落が撮影された貴重な動画です。
恐ろしい規模で一気に氷河が消失した決定的な瞬間の迫力はまさに息を飲むものがあります。

●You Tube動画

ペルーの国民的な飲み物「インカ・コーラ」とは

パタゴニアの原初の風景を歩く:カグリエロ氷河

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