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風景写真家・松井章のブログ

ボリビア・レアル山群のソラタ村とイヤンプー峰

ボリビア「帝王の山脈」:レアル山群

ボリビアの高原地帯アルティプラーノとアマゾンの間、東西にボリビア仕切る屏風のようにレアル山群の山々がずらりと並びます。
そのレアル山群の山中で、山脈を望む絶景のソラタ村を目指します。
レアル山群は、「インカの王様の山脈」=帝王の山脈という意味です。

盆地の底部にある首都ラパス(3640m)を出発して、標高4000m前後の高原地帯アルティプラーノへ上がります。
社会主義のモラレス政権になってから、ラパスを囲む高原地帯に巨大な町エル・アルトが出現しました。
ボリビア中の人々が、ラパス郊外のエル・アルトに殺到して、ほんの5,6年で街というよりは都市となったのです。
熱気あるエル・アルト市街を抜けて、チチカカ湖方面に移動すると、
早速レアル山群の東部が見えてきます。

ワイナポトシ峰(6,088m)が草原の彼方に望めます。
ワイナポトシ峰を始め、左右に屏風のように氷雪峰がずらりと並んで見えます。

次に見えるのは、コンドルが羽を広げたような山容のコンドリリ峰(5,648m)です。
遠望では分かりませんが、懐深く入り込むと、山容は変わり、まさにコンドルが羽ばたくような形で見えるでしょう。

若干遠望のレアル山群を望みながら進むと、チチカカ湖が見えてきます。
乾季であれば、どこまでも青いアンデスの空に、チチカカ湖はさらに青く紺碧の色でたたえて見えるでしょう。
チチカカ湖沿いに北上して、レアル山群の懐に一気に入ります

そうして見えてくるのが、目指すイヤンプー峰(6,368m)とアンコウーマ峰(6,428m)です。
延々と広がるジャガイモ畑を抜けて、ソラタ村を目指します。

途上では、民族色豊かな農村風景を眺めながら、ときに写真撮影をしながら進みます。

6月は収穫の季節。
いたるところで、村人は共同体を上げて作物の収穫をしていました。

イヤンプー峰とアンコウーマ峰を見上げるほどに近づくと、ソラタ村(2,675m)が見えてきます。
ソラタ村の上に鎮座するこれらのアンデスの2峰からソラタ村へ。
目の前の急斜面は、標高差じつに約4000mほども、一気に切れ落ちているのです。

この壮大な標高差が、ソラタ村周辺の人々に恵みをもたらしています。
2峰の山頂部の氷河が融けて、いくつもの川を作り、ソラタ村周辺に流れてきます。
この水資源のおかげで、ソラタ周辺には、豊かな畑が広がるのです。

そして、この標高差のおかげで、様々な作物が、一つの場所で揃うのです。
標高2600mのソラタから少し下がると熱帯性の果物チリモヤの産地が広がり、
標高4000m前後にはジャガイモの畑が、そしてその間の斜面にも様々なアンデスの作物が栽培されています。
4000m以上の斜面では、リャマやアルパカの放牧をしています。

標高4000mの高原がひたすら広がるラパス周辺に比べて、
ソラタ村はとても豊かな資源を有しています。
まだまだツーリストが少ないソラタ村では、素朴な民族衣装をまとう人々の暮らしも垣間見ることができます。

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