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パタゴニア・パイネ国立公園:名峰クエルノの夜明け
チリ・パタゴニアのパイネ国立公園で、この山群を象徴する山が「パイネ・クエルノ」です。
スペイン語で「角」を意味するクエルノ峰は、見る角度によって、まったく違う山容になります。
▲パイネ・グランデ峰
一般的には、パイネ山群をやや遠望するアングルが有名ですが、山の真下に行くと、ただの美しさとは異なる迫力を感じられます。
夜明けの時間、湖岸で標高差約2000mの大岩壁を見上げます。朝は風が止んでいることが多く、静寂の中に佇みながら、朝日が岸壁を照らすモルゲンロートを待ちます。
人の歴史など及びもつかない遥か太古の昔から、ここに在る山を見ていれば、心地よい無常観に包まれるものです。
▲(右)パイネ・クエルノ峰、(左)パイネ・グランデ峰