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風景写真家・松井章のブログ

パタゴニアの春:荒れ地に芽吹く深紅の花

荒れ地に最初に芽吹く「パイオニア・プランツ」

「パイオニア・プランツ」とは、氷河が後退した直後の岩盤がむき出しの谷や、山火事の後に、最初に芽吹く植物です。

これらの植物は養分の少ない厳しい裸地を好み、長い年月をかけて他の植物が育つための土壌を作る役目を担っています。こうして少しずつ植生が変わることは「植生の遷移」と呼ばれ、環境が整えば数百年後には森が出来上がるのです。

パタゴニアのパイオニア・プランツとして、春に深紅の花を咲かせる2種類の植物をご紹介します。

プロテアの仲間「ノトロ」


パタゴニアの春から夏にかけて、あちこちで見ることができる深紅の花の一つが「ノトロ」です。南アフリカのプロテアと同じ種でヤマガモシ科に属します。この種の起源はとても古く、5億年以上前にあったゴンドワナ大陸の時代に生まれたといわれます。

派手な花を無数につけることから“ファイアー・ブッシュ”とも呼ばれます。

ノトロ
学名:Embothrium coccineum
科名:ヤマモガシ科(Proteaceae)  属名:エンボスリウム属(Embothrium)
英語の俗名:ファイアー・ブッシュ(Firebush) 
スペイン語の俗名:ノトロ(Notro)または、シリエリージョ(Ciruelillo)

クッション植物「マタ・グアナコ」


もう一つ、同じように荒れ地に最初に生える植物が「マタ」と呼ばれるクッションのような形の灌木です。“マタ”はスペイン語で灌木を意味しています。
パタゴニア独特の強風に適応して、背を低くして、クッション状に密に固まっています。直径も高さも50cmほどで、幹にはびっしりと棘が付いているのは、グアナコなどのラクダ科から身を守るためなのでしょう

ノトロと同じく、深紅の花を咲かせるのが「マタ・グアナコ」です。春に氷河から吹き降ろす強風はとても冷たいのですが、その強風の中でこの花は気高く凛としています。

マタ・グアナコ
学名:Anarathrophyllum desideratum
科名:マメ科(Fabaceae) 属名:アナルツロフィルム属(Anarthrophyllum)
スペイン語の俗名:マタ・グアナコ(Mata Guanaco)、またはネネオ・マチョ(Neneo macho)

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