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風景写真家・松井章のブログ

パイネ国立公園の名峰「クエルノ」創成の歴史

パイネ国立公園の名峰「クエルノ」

パタゴニアのパイネ国立公園(チリ)で最も迫力ある山が「クエルノ」です。スペイン語で「角」を意味する名前の通りに、巨大な一枚岩の岩峰が何本も突き出ています。

最も高い主峰の高さが2600mで、東峰2400m、北峰2200mと続きます。山麓のペオエ湖の標高が約180mですので、この岸壁は標高差2000m以上もほぼ垂直に切り立っているのです。

写真を撮影している場所は、美しい氷河の色をたたえるペオエ湖を中心に、ぐるりと半周するように様々な形で撮影しています。

クエルノの魅力は、様々な角度から望むことができて、ダイナミックに形が変わるのが魅力です。一般的にはペオエ湖から望む角度が最も有名です。

山小屋泊で縦走すると、クエルノの直下を廻るように歩くので、いろいろな表情を見ることができます。

パイネ山群の形成の歴史


パイネ国立公園の山々は総称として「パイネ山群」と呼ばれます。この不思議な形の山はどのように生まれたのでしょうか。

歴史を辿れば少なくとも1200万年前まで遡ります。この時代、海底から隆起した堆積岩の地層に、マグマが地底から侵入しました。この粘り気のあるマグマは地底で固まりました。

このマグマが固まった岩が花崗岩で、地上で最も硬い岩石です。

その後、この花崗岩の岩石層は徐々に隆起していきます。そして、地表に出てくると、硬い花崗岩を残して、周囲の堆積岩の地層が、風や雨に削られていきます。氷河期には、この一帯は氷河に覆われていたので、氷河がさらに鋭く削って行きました。
こうして、現在のパイネ山群の形となりました。

写真を見ると分かりますが、山の山頂部の黒い部分は堆積岩の地層で、灰色の部分が花崗岩です。もろい堆積岩は今も風雨で削られて徐々に形を変えているのです。

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