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風景写真家・松井章のブログ

パタゴニアが紅葉に燃える「秋の南極ブナ」

南極ブナとパタゴニアの秋

南米大陸でも紅葉を見ることができます。
おそらく、南端部のパタゴニアだけですが、最盛期には森は真っ赤に染まります。

森が紅葉に燃えるには、春夏秋冬の四季がはっきりあることは大きな条件となります。
南緯40~50度にあるパタゴニアは、北半球でいえば、カナダやアラスカに類似した緯度に当たります。
落葉の樹木は秋の訪れとともに、気温の低下を感じ取り、示し合わせたかのように葉を紅く燃やし、一斉に葉を落とします。

カナダや日本の紅葉にも負けないほどに、パタゴニアでは森が真っ赤に染まります。
それは、原生林を構成する樹木のほとんどが、“南極ブナ”であるからです。

南極ブナは、北半球のブナの近縁ではありますが、異なる系統のナンキョクブナ科に属します。

厳しい自然環境のパタゴニアで、南極ブナが繁栄しているのは、柔軟にたくましく順応できしたからでしょう。
風が強ければ背を低くハイマツのように茂らせて、谷間で風が少なければ樹高20mほどに成長します。

南半球のパタゴニアでは、紅葉の季節は4月です。
山では頻繁に雪が降り始めます。雪は陽が昇ると消えてしまいますが、この降雪が続くと、森はどんどん赤く変化していきます。

もっとも森が赤く染まる紅葉のピークは、わずか3,4日だけでしょう。
紅葉の森の向こうに、名峰フィッツロイが姿を見せたなら、一生忘れることのできないほどの美しさです。

パタゴニアに生息する世界最小「アカスズメフクロウ」

パタゴニアの大草原の家

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