Loading

風景写真家・松井章のブログ

標高4000m “天空の都市”ラパスの成り立ち

アンデス高原に生まれた大都市の歴史

富士山の山頂よりも標高の高い場所に、人口100万人を超す大都市「ラパス」があります。
ボリビアの首都である、この都市の始まりは約500年前、スペイン人がインカ帝国を滅ぼした時代です。インカ帝国はアンデス高原にあるこの場所に都市を築いていなかったので、それまでは草原地帯であったと想像できます。
インカ帝国の人々にとって、まず大切であったのは農耕に適した土地であったので、この時代の中心地は約100kmほど西にあるチチカカ湖沿岸でした。

スペイン人がここに都市を築いた理由は、周辺に鉱山を開発をする中心地としての役目でした。そして産出した金や銀は、ラパスを経由して、港のある太平洋岸のリマに送られました。
ヨーロッパにインフレを起こすほどの大量の金や銀を簒奪するために、スペイン人が続々と集まり、スペイン調の町としてラパスは築かれました。

空気の濃さが変わるラパスの地形


ラパスの町は巨大なすり鉢状の盆地にあります。スペイン人が一番最初に築いた場所が一番低く、今も町の中心部です。スペイン人が一番低い場所に住み着いたのは空気が一番濃いということも大きな理由です。
そのため、すり鉢状の斜面に標高が高くなるほどに貧しい人たちが住むようになりました。

現在もラパスの町は拡大を続けていて、盆地からあふれ出た人々は、高原地帯にエル・アルト市という衛星都市を建設しました。この衛星都市はラパスの町を凌ぐほどの人口を抱えて、ラパスとともに今も拡大を続けています。

【動画】ボリビア絶景集:ウユニ塩湖~アンデス~チチカカ湖旅行/癒しの風景写真

==★チャンネル登録はこちらをクリック★==

「ボリビア」ブログ関連記事集

「ボリビア」ブログ関連記事集

ボリビア・ラパスの絶景:アンデス高原の宙と夜景

「ボリビア」専用ページ

“スペインで最も美しい村”アルケサル③:オリーブの谷

“森と水の楽園”カウアイ島①:ノースショアの夕日

関連記事

  1. 【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」3月号

    2022.02.25
  2. パタゴニアの暴風のシンボル“斜めに育つ木”

    2021.12.13
  3. 西表島の苔むす原生林を歩く

    2024.04.07
  4. 南極大陸に着いた日:朝日とクジラ

    2024.03.06
  5. 【4K動画】南米パタゴニアの絶景:名峰フィッツロイと南極ブナの原生林

    2020.03.06
  6. 乾季ウユニ塩湖の南十字星と天の川:デラックス・キャンパー④

    2015.06.24
パタゴニア
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP