Loading

風景写真家・松井章のブログ

パタゴニアのラクダ「グアナコ」と過ごすひととき

グアナコの群れを撮影


南米に生息する4種類のラクダの中で、3種類(リャマ・アルパカ・ビクーニャ)は標高の高い高原を好みます。

パタゴニアのグアナコは、高原ではなく低地の乾燥した草原に暮らすラクダです。
人とともに暮らすリャマやアルパカと異なり、グアナコ人に懐くことのないラクダなので野生です。

グアナコはとても繊細な動物なので、人はなかなか近づくことができません。
カメラを持って車を降りれば、すぐに走って逃げてしまいます。

私がグアナコの撮影をする場合には、少し離れた位置に車を止めて、身をかがめながら接近します。
こちらの動きはすべて把握されているので、だいたい20mくらいのところで、しばらく待機します。

草を食むのに忙しいグアナコは、徐々に私の存在を認めてくれるのがほとんどです。

彼らが持つ警戒の間合いがありますが、その距離は時間とともに徐々に縮めることができます。

時間さえかければ、気づけば目の前わずか4,5m先にグアナコを見るようなこともあります。

野生ですので、一定の距離感は守りながらも、彼らの息遣いを感じてみたいものです。

パタゴニアに暮らすカウボーイ「ガウチョ」

パイネ国立公園のアマルガ湖畔からトーレス峰を望む

関連記事

  1. キューバ革命と中南米の誇り:ラテンアメリカ的な愛国心とは?

    2019.08.29
  2. パタゴニアの草原に佇む巨石「迷子石」

    2021.07.19
  3. 南米アンデス山脈に生息する“4種類のラクダ”記事集

    2020.05.06
  4. ペルー旅行の魅力を解説①:“空中都市”マチュピチュ遺跡とインカトレイル

    2020.04.01
  5. パタゴニア開拓史:氷河の思わぬ前進に翻弄される①

    2014.03.10
  6. 『しあわせ気分のスペイン語 12月号』連載「アラゴンを知る」:アインサ村

    2024.11.18
パタゴニア
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP