チチカカ湖の「太陽の島」で、アンデス山脈を望む丘の上に、石積みがあります。
これは、アンデス山脈で伝統的な祠「アパチータ」というものです。
インカ時代よりももっと古い時から、大地母神・パチャママや、山の精霊・アプーへの祈りを込めて積み上げられました。それは、旅の安全であったり、あるいは日々の生活への神様への感謝のため、人々は石を積み上げました。
山頂や峠に石を積む習慣は世界各地にあります。日本では仏教の影響を受けた風習として、ヨーロッパでは「ケルン」と呼ばれたり、チベットでは梵字を刻んだマニ石を積んだりします。
大いなる自然への敬意を表す考え方は、人類共通なのかもしれません。