
一日の始まり。夜明け前、空が徐々に白み始めると、アルパカも人も、そわそわと動き始める。
太陽の動きとともに暮らすこの土地では、陽の昇る方角は神聖で、古代の墓もまた東を向いているほどだ。

東の地平線から陽が昇る。アルパカやリャマたちは、待ちかねたように柵を飛び出し、数百頭が一斉に草原へと駆けてゆく。
幾千年ものあいだ、こうして朝は迎えられてきた。悠久の営みだ。

草原へと向かうアルパカたちについていく。やがて今日の草場を決めると、示し合わせたように草を食み始める。
ときおり顔を上げ、遠くを見つめる彼らの向こうには、淡い朝霧が大地をなでるように浮かんでいた。





























