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絶景ルートを歩き、フランス谷へ
チリ・パタゴニアの景勝地であるパイネ国立公園では、トレッキングや登山をすることで、より山に近づき、驚異的な絶景を見ることができます。
特に美しいのが、パイネ・グランデの直下へボートで移動してから、2つの名峰に挟まれたフランス谷を目指すルートです。
この区間は見事な山岳展望で、進むにつれてグランデ峰とクエルノ峰の山容が刻々と変化していきます。
山群の背後に横たわるパタゴニア南部氷原から吹き降ろす暴風により、まともに歩けないほどに強いこともよくあります。
そのようなときには、湖の水面の水を吹き飛ばし「飛沫虹」が見えることもあります。
見上げれば空には、レンズ雲が虹色の彩雲となっています。
レンズ雲は幾重にも、いたるところに浮かんでいることも日常の一つです。
谷に入ると、風はぴたりと止むことがあります。
風が吹きにくい所では、木々が育ちます。
パタゴニアでは、数キロ離れているだけで、植生や気候さえも異なることは多々あります。
景色や植生の変化を見ながら歩くと、あっという間に山小屋に到着します。