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風景写真家・松井章のブログ

登山の服装:ベースレイヤー編「メリノウール」


パタゴニアだけではなく、南米アンデス地域の全てに共通するのが、一日の中での「寒暖差」が大きい事です。

このような地域では、防寒重視の“厚めのアウター”では対応できずに不便なものです。
「重ね着」で脱着をまめに繰り返すことで、細目に気温に対応するようにしましょう。

メリノウール製ベースレイヤー

夏山では化繊のシャツは速乾性が強いので便利ですが、日本でいえば秋~冬にあたる南米の山岳地では、汗をかくことはあまり想定しないで良いでしょう。
トレッキングでも、マイペースで歩く限り、乾燥したパタゴニアやアンデスでは、汗を大量にかくことは考えにくいからです。

着心地の良さ、という点を重視して、私はメリノウールのベースレイヤーを愛用しています。
最近はアウトドアメーカー各社、メリノウールに力を入れています。

※パタゴニア社のベースレイヤーでは、「メリノ・ライトウェイト・クルー」や「メリノ・デイリー・Tシャツ」など
パタゴニア

パタゴニアやアンデス地域では、たとえ日差しが強くても、少し曇れば一気に気温は下がるので、半袖を使用することは滅多にありません。長袖のベースレイヤーが基本です。 少し暑ければ、腕をまくれば十分なことも多いです。

薄いベースレイヤーですので、少し曇ったり、あるいは日陰に入ると寒く感じるものです。
そんな時には、すぐにザックからセカンドレイヤーを出します。

Patagonia: M’s Merino LW Crew (パタゴニア:メンズ・メリノ・ライトウェイト・クルー)

セカンドレイヤー

ベースレイヤーでは着心地を重視しながら、セカンドレイヤーでは保温性と動きやすさを重視してます。

セカンドレイヤーとして、パタゴニアのキャプリーン・ライトウェイト・クルーは、個人的には大活躍をしています。最近残念なのは、日本ではアジア・フィットしか販売されなくなった事です。セカンドレイヤーとして使う私としては、アジア・フィットでは重ね着にはキツい。サイズを大きくすれば丈が長くなってしまいます。
ですので、アメリカかヨーロッパに行った時に、欧米のサイズでまとめ買いしようと思っています。

パタゴニア:キャプリーン・ミッドウェイト・クルーは、生地が厚いだけ保温性がより高く、直接ベースレイヤーとして着るのもお勧めです。パタゴニアの寒冷な気候に合っています。

このキャプリーン以外では、アイスブレイカーのBodyfit260も、同じくセカンドレイヤーとして愛用しています。アイスブレイカーは、メリノウールに特化したニュージーランドのメーカーなので、日本ではなかなか手に入らない高級品ですが、性能も素晴らしいです。
Patagonia: Men’s Capilene® Lightweight Crew(パタゴニア・キャプリーン・ライトウェイト・クルー)

icebreaker Bodyfit 260

ミドルレイヤー(フリース)

2枚の重ね着でも寒い時に、フリースの出番です。
天候が悪化してきたとき、トレッキングの休憩時など、このフリースもすぐに出せるようにしておきましょう。

私が愛用しているのは、パタゴニアのR2です。軽量さや着心地の良さに加えて、タフな使用にも耐える堅牢さを感じるので、パタゴニアやアンデス地域では必ずフリースはR2を使用しています。

保温性がとてもありますが、R2には防風性はありません。そのおかげで通気性が良く、3枚の重ね着でも快適に過ごせるのです。
では、冷たい風が気になってきたら、「雨具」か「インナーダウン」を着込めば防風性も解決です。

Patagonia: MEN’S R2 JACKET(パタゴニア:R2ジャケット)

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