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風景写真家・松井章のブログ

アタカマ砂漠の花園で咲き乱れる「パタ・デ・グアナコ」

約4年に一度、地平線まで花で埋め尽くされる


エルニーニョ現象に周期を合わせて、約4年に一度10日間ほど、地平線まで花で埋め尽くされます。
雨季に地中に沁み込んだ水分を糧に、ある日、一斉に芽吹きます。

先を争うように、葉をほとんどつける暇もないほどの速度で茎を伸ばし、空気が花の香り満たされるほどです。

スベリヒユ科「パタ・デ・グアナコ」


まるで天国のような花園で、最も多く咲くのが、「パタ・デ・グアナコ」です。

「グアナコの足」という意味で、グアナコはこの辺に生息するラクダの名前です。
その名の通りに、多肉質の葉がラクダの足のような形をしていていることから名付けられました。
スベリヒユ科の植物です。

植物はほとんど生えない砂漠なので、花の無い数年間、生き物もじっと花が咲くのを待っています。
花が咲くのに合わせて、一斉に蝶も発生して、花々の受粉を助けます。

エルニーニョ現象という自然の摂理に生き物たちも忠実にリズムを合わせて、一つの不思議な生態系が確立しています。

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