Loading

風景写真家・松井章のブログ

カウアイ島②:ノースショアの風景と波

熱帯雨林に覆われたノースショアの自然


カウアイ島で最も原始の自然が残るのは北岸(ノースショア)です。
険しい山々は海岸線まで連なり、深い森に覆われています。
森の緑と海の青が際立ち、カウアイ島で最も美しい場所ともいえるでしょう。

熱帯雨林が繁茂することで、ノースショアはとても湿度の多いエリアです。その湿度が、無数の生命を養っているのです。

北太平洋から押し寄せるうねり


この日は快晴でしたが、海を見れば、大きなうねり(波)が押し寄せていました。
北太平洋の彼方で低気圧が発生すると、巨大なうねりは数千キロの旅を経て、カウアイ島のノースショアに到達します。
このうねりは海岸線の浅瀬であるリーフ(サンゴ礁)内に入ると、急激に水深が浅くなることで波は崩れて、サーフィンに適した波(ブレイク)を生み出します。

この波を求めて、この日は昼間から地元のサーファーと思われる人々がたくさん海に繰り出していました。

ノースショアの一番奥、道路の終点の方を目指すとどんどん道は狭く、訪れる人も少なくなります。
小さな路肩に車がびっしりと停まっている所は、地元の人が来るようなサーフスポットなのでしょう。小さなビーチの先を見ると、数人の若者がサーフィンをしていました。

すると、古びたピックアップトラックが停まり、中からたくましい中年の男性がやって来て、しきりに海の方を見て、ときおり手を振っていました。
この若者たちの父親だったのかもしれません。

夕方、うねりはまだ止まず、北から心地よい風も吹いていました。

夕日に照らされた海には、大きなうねりが幾重にも連なり、いつまでも押し寄せていました。

ブログ関連記事集

“森と水の楽園”カウアイ島①:ノースショアの夕日

アルゼンチン大使館にて

ボリビア・チチカカ湖①:ティキーナ海峡の畔

関連記事

  1. パタゴニア南部氷原:フィッツロイから氷河創生の歴史を歩いて辿る

    2018.01.27
  2. 【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」2月号

    2022.01.20
  3. パタゴニアの風の造形:レンズ雲と斜めの木

    2019.05.08
  4. アートフォト・ギャラリー「1x」選出作品/レンソイス砂漠と少年

    2023.05.09
  5. イグアスの滝:世界最大の滝の貫禄はブラジル側で

    2019.07.06
  6. 富士山の初日の出「紅富士」を東京・大岳山から望む

    2019.01.04
パタゴニア
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

最近の記事

  1. 館山城の桜

    2024.04.11

アーカイブ

PAGE TOP