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家路につくアルパカたち
山の端に陽が沈むと、アルパカ達は我が家へと戻ります。
それまで草を食むのに忙しなかったアルパカとリャマたちは、一斉に自分たちの家を目指します。
夜はキツネなどの天敵がいるので、生存に不利な時間帯なのでしょう。
そのために、人に守られた石垣の中で夜を明かします。
この草原で放牧する一家は、約160頭のアルパカとリャマを所有しています。
草原の方々に散った彼らは、何か鳴き声を発するわけでもなく、無言で一斉に動き始める。
彼らの暗黙知のルールは、とても生存本能に根差したものなのでしょう。
空が暗くなり始めると、家主はアルパカ達を急かすように石垣の中に集めました。
人とラクダが長い年月をかけて築いた共生の形です。
▲コンドリリ峰と星空