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風景写真家・松井章のブログ

パタゴニア南部氷原とは/写真展「パタゴニア」の予備知識

パタゴニア南部氷原とは


パタゴニア地方を東西に分ける分水嶺は、アンデス山脈です。
このアンデス山脈に途方も無い年月をかけて、氷で埋め尽くしてできあがったのが「パタゴニア南部氷原(または大陸氷床)」です。

南北の長さは約350km、東西は約40kmくらいもあり、氷の厚みは500~1000mはあるでしょう。

この氷原の面積は、日本でいえば長野県と同じくらいの大きさで、南極・グリーンランドに次いで、世界で3番目に大きな氷です。

この氷原に氷を堰き止めているのがアンデス山脈です。南極から吹く湿った風が、アンデス山脈に衝突して膨大な降雪をもたらしたのです。

名峰フィッツロイは南部氷原の東側の壁の一つです。これらの山間の峠から氷はあふれ出て、氷河となります。
数百にも及ぶ氷河の水源地が、このパタゴニア南部氷原です。

写真展「パタゴニア」と南部氷原

2月19日から開催する写真展では、パタゴニアの風をテーマにしています。
パタゴニアにいれば、台風のような風に絶えず晒されているわけですが、その風を辿ると、パタゴニア南部氷原にたどり着きます。
南極がもたらす湿った空気を、アンデス山脈が受け止めることで、今のパタゴニアの風景が出来上がりました。

風景の一つ一つは知られていますが、風を辿って俯瞰してみることで、パタゴニアをさらによく理解できるでしょう。

写真展「パタゴニア -風の道を辿る-」開催のお知らせ

関連ページ:写真展「パタゴニア」

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