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風景写真家・松井章のブログ

流氷街道の絶景:小清水原生花園から知床半島へ

流氷の大展望「フレトイ展望台」

網走から東に進むにつれて、オホーツク海は徐々に流氷に覆われてきました。大陸から吹く風により、流氷はオホーツク海に突き出す知床半島の西側に吹き溜まりのように流されていくからです。

春から夏にかけて可憐な花がたくさん咲くことで有名な小清水町の「小清水原生花園」では、冬は「フレトイ展望台」から流氷を一望することができます。
“フレトイ”はアイヌ語で“丘の終わり”を意味するそうで、この展望台のある丘に登ると、オホーツク海が180度ひろがります。

この日、流氷は周辺の海を埋め尽くしていました。
まるでウユニ塩湖のような景色で、水平線まで真っ白な氷に覆われています。

凍てついた風が海から強烈に吹いていました。この風が流氷を岸に流したのでしょう。東の知床方面を見ればどこまでも流氷に覆われているように見えました。

斜里町の広大な田園風景


小清水町から斜里町へ、流氷街道をさらに東へ向かいます。
斜里町に差し掛かると、広大な田園地帯が広がります。前方に見える斜里岳の麓は、小麦、甜菜(ビート)、馬鈴薯(じゃがいも)の畑作地帯として有名です。

冬には、この広大な畑作地帯は雪原となります。防風林の並木や斜里岳、サイロなど、思わず写真に撮りたくなる風景ばかりです。

知床半島の付け根「流氷展望ひろば」


斜里町の田園地帯を抜けて、いよいよ知床半島に入ります。徐々に山が近くなり、人家は少なく海岸まで森が迫ってきています。オホーツク海側はどこも流氷に覆われています。
この流氷の最盛期、期間限定で「流氷展望ひろば」が、ウトロの手前で開設されています。

雪が道路の路肩によけられているので、冬季はなかなか車を停めることができないことから、この駐車場は貴重な展望の機会となります。

フレトイ展望台ほどには高い所から俯瞰するわけではないのですが、流氷の一つ一つの大きさを実感できる距離感で、流氷の海を見渡すことができます。

知床半島の最奥の町:ウトロ


網走から約80km、オホーツク海の海外線を走ると知床半島のウトロに到着します。知床半島は中央部を知床連山が屏風のようにそびえています。その険しい地形により人の手が入りにくく、深い原生林が残っています。冬には流氷が着岸することで海と陸の希少な生態系が成立していることから、知床半島は世界自然遺産に登録されています。
冬季は東西を結ぶ知床峠が閉鎖されるので、知床半島の付け根から斜里町と標津町を通り、大回りする必要があります。知床半島の東側の町は羅臼、そして西側のオホーツク海に面する町がウトロです。

斜里町から知床半島に入ると、道路脇まで山の斜面が迫るので、景色が大きく変わったことに気付くでしょう。山に残された原生林とオホーツク海は、お互いに生命を循環させながら、海と森を豊かにしています。
海から遡上する大量のサケは大量の栄養を陸にもたらします。熊だけではなく、無数の死骸は森そのものを養います。原生林は川伝いにその栄養を海に戻し、海を豊かにします。
無限の連鎖で成りたつ生態系には、流氷も含まれています。

空に気配を感じて見上げれば、オオワシが悠々と魚をくわえて舞っていました。この大きな鳥は、流氷に乗って大陸のシベリアから越冬しに来る鳥です。肉食のオオワシやオジロワシにとって、流氷が導いてくれる知床半島は食料が豊富で冬を越す大事な場所なのです。

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知床の原生林を歩く:流氷と知床連山の絶景

フォトギャラリー/日本

オホーツクの流氷街道:網走から白鳥の湖へ

【悠久の南米大陸】NHKラジオ「まいにちスペイン語」3月号

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