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風景写真家・松井章のブログ

ガラパゴス諸島/「南米大陸の幻想風景」写真展:撮影エリア紹介⑧

野生動物の楽園

エクアドル本土から西約900キロの太平洋にあるのが、ガラパゴス諸島です。大陸とは隔絶された環境で、島ごとに独自の進化を遂げた固有種が多いことで世界的に有名です。哺乳類も鳥類も天敵が全くいないことから人をも恐れず、まるで楽園のような島々です。

アオアシカツオドリ


ガラパゴス諸島でアイドルのような存在といえば、アオアシカツオドリでしょう。鮮やかなコバルトブルーの水かき足が目立ち、ガラパゴス諸島で最も愛されている鳥です。
人を恐れないために、かつては食用に乱獲されましたが、今は保護されていることから、ガラパゴス諸島の全域に生息しています。
7月は子育てシーズンで多くのアオアシカツオドリの雛がいました。地面に雑に営巣するために、巣というほどのものは作らずに雛を地面に放置しています。親鳥が食料を取りに行っているために、雛鳥一羽で佇む光景もたくさん目にしました。
人の存在は少し気になる様ですが、まったく恐れずにキョトンとしています。雛鳥の足は、親鳥とは対照的に真っ白です。この足が青くなるころが巣立ちの日となるでしょう。

ガラパゴスリクイグアナ


体長1mほどのガラパゴスリクイグアナは、サボテンの木の下で禅僧のように佇んでいる。
ダーウィンによりガラパゴス諸島が発見されるまでは、ガラパゴス諸島の各島を埋め尽くすほどに生息していましたが、乱獲により絶滅の危機に瀕しています。現在は手厚い保護の下で、徐々に生息数は回復しています。
サボテンの新芽はリクイグアナの大好物で、棘のついた芽をゆっくりと丸飲みするところは見ものです。

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