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アンデスの自然環境とアルパカ
アンデスの高地。標高4,500メートルを超える厳しい自然環境の中で、人とアルパカは長い時間をともに生きてきました。
その関係の始まりは、6千年前にまでさかのぼるといわれます。
人々は野生のラクダ科動物(アルパカやリャマになる前)と関わりながら、少しずつ群れを管理するようになり、やがて現在のアルパカやリャマへとつながっていきました。
しかし、アンデスで続く人とアルパカの関係は、
人間が動物を一方的に管理するという「家畜」という言葉だけでは、捉えきれないように感じています。
家畜であり、家族のような存在

アルパカもリャマも、昼間は自由に山を歩き、草を食んでいます。
人から強制されるわけでもなく、夕方になると自分たちで戻ってきます。
人もアルパカも、親から子へとその関係性は綿々と受け継がれてきました。
そうして築かれたのは、どこか緩やかな家族のような距離感です。
もちろん、アルパカは人々の暮らしを支える大切な家畜でもあります。
けれども、単に「人が飼い、利用する動物」というだけではない。長い時間を同じ土地で生きてきたからこそ生まれた、人と動物の関係がそこには確実にあります。
毛という恵みを受け取る

その関係を象徴するもののひとつが、アルパカの毛です。
厳しい寒さのアンデスで、アルパカの毛は衣服となりました。
そして現在では、アルパカ繊維は世界各地へ輸出され、アンデスの人々に収入をもたらす重要な資源にもなっています。
人はアルパカから毛という恵みを受け取り、アルパカは代わりに人に群れを守ってもらい、子孫へとつなげる。
そうした関係が世代を越えて受け継がれてきました。
数千年続く関係から見る、人と生き物の「共生」へのヒント
数千年前から続いてきた、この人とアルパカの共生は、とても理想的で美しく見えてきます。
私はアンデスでアルパカを撮影しながら、動物そのものだけではなく、人とアルパカの間にある関係を記録したいと思っています。
アルパカを見るということは、一頭の動物を見ることだけではありません。
その向こうには、アンデスの自然環境があり、そこで生きる人々の暮らしや文化があります。
そして、なによりも長い時間をかけて築かれてきた、人とアルパカとの関係性を伝えたいと思っています。
そこには、人と生き物の「共生」という大きなテーマへの、一つのヒントがあるように思えてならないからです。





























