
アルパカ放牧家族の家にお世話になるとき、私はいつも家のそばにテントを張らせていただきます。
どこも人里離れた大草原や山の中。キャンプ地としては、これ以上ないほど贅沢な場所です。
夜の凍りつくような寒さがまだ残る明け方、思い切ってテントを這い出すと、そこには静寂と、人の気配がまったくない世界が広がっています。
その瞬間が、私はたまらなく好きです。
冷たい空気を吸い込みながら、遠くの山や草原を眺めていると、「今、自分はここで生きているんだなあ」と、なんとも言えない感慨が込み上げてきます。

▲聖峰アリンカパック(5780m)の麓で
アルパカたちはすでに目を覚まし、まだ眠そうな顔でゆっくりと反芻しています。
寒さに負けず、テントの外へさえ出れば、すぐそこにアルパカたちの世界がある。
それもまた、放牧地に泊まる大きな魅力です。



























