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ボリビア・レアル山群の名峰・ワイナポトシ山(6088m)
ボリビアのアンデス山脈で、最も氷雪峰が集まるのがレアル山群です。
レアルとは「帝王」を意味するスペイン語です。
レアル山群の山麓は、広大な草原とチチカカ湖があり、この豊かな土地ではいくつもの古代文明が栄えていました。インカ文明もその一つです。いわば、“文明のゆりかご”のような場所です。
広大な草原ではジャガイモやトウモロコシの畑が続き、畑には適さない土壌ではアルパカやリャマを放牧しています。
この豊かな土地で最も重要なのが、水源であるレアル山群です。
ここの山々の山頂部には、膨大な氷河があるからこそ、山麓に水をもたらします。
ペルーとの国境にあるチチカカ湖から、大都市ラパスの間にそびえるレアル山群で、ワイナポトシ山(6088m)はよく知られる山の一つです。
山頂部はいろいろな角度から見れるのですが、山の全身を見るのはなかなか難しいです。
どの角度から見ても、幾重にも重なる前衛峰の山々に遮られているからです。
良い展望ポイントは意外に少ないのですが、チチカカ湖方面から谷に入ると、ワイナポトシ山の西面は、割とよく展望できます。
温暖化で氷河は急速に後退しているので、焦るような気持ちで名峰の一つ一つを撮影しています。