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オキナワ移住地で日系2世の方々の話を聞く

ボリビア東部・サンタクルス県にあるオキナワ移住地は、1954年に沖縄県からの移住者によって築かれた町です。
大豆や稲、そしてサトウキビの農業を中心として発展を続ける移住地です。

▲コロニア沖縄農牧総合協同組合(CAICO)の工場
9月末に、サンファン移住地と同じ日に、このオキナワ移住地を3度目の訪問をさせていただきました。
現地では、日系2世の比嘉徹さんに、今回も変わらぬご協力をいただきました。
いつも「いちゃりばちょーでー(“一度会えば兄弟のように親身に接する”)」の精神そのままに、温かいおもてなしをいただいています。

▲オキナワ移住地へのアツイ想いを胸にする比嘉徹さん
夜には、現役で活躍する日系2世の皆さんが集まり、賑やかで温かい宴が開かれました。
子どもの頃から共に育ったという彼らの間では、琉球語である「ウチナーグチ(うちなーぐち)」に加え、スペイン語も自然に混ざり合います。

よく働き、よく笑い、そしてよく遊ぶ——まさにエネルギーに満ちた人たちの集まりでした。
若い頃の遊びといえば「釣り」が中心だったそうですが、移住地が発展し生活が豊かになるにつれ、今では「ゴルフ」が新たな楽しみになったとのことです。

翌日は、早朝、比嘉徹さんのとっておきの朝日の展望スポットへ。

毎回の恒例として、朝日を望みに連れていってくださいます。

熱帯の地平線に昇る朝日は、ひときわ燃えるように赤いものです。

そのドラマチックな朝日を見るたびに、日本人移住地の歴史を重ね合わせて感無量となります。
朝日の後は、比嘉徹さんのご友人をはじめ、日系2世の方々にお話を伺いました。

皆さん口を揃えて語るのは、「苦労は父母が背負ってくれたので、自分たちはのびのびとこの地で育つことができた」ということです。
日本人移住地の開拓には多くの困難が伴ったと思っていましたが、日系2世の視点から語られる話を通じて、その歴史の見え方が少し変わりました。
そして何より印象的だったのは、皆さんに共通する“ゴルフへの熱い情熱”です。
スポーツを通じた仲間とのつながりが、彼らの人生に豊かさをもたらしているように感じました。

▲池原さんご夫妻

▲熱田さん、津嘉山さん

▲比嘉さん、親川さん、山城さん

最後に、日系1世である新垣さんのご自宅を訪ねました。
毎回オキナワ移住地を訪れるたびにお会いしていますが、今回もお元気で、ご家族も幸せそうな様子に心が温まりました。

▲屋良商店のみなさま
いま、多くの移民が日本で働く時代となりましたが、南米に暮らす私たちの同胞である日系人にとっては、日本で働くことにまだ壁があると耳にすることがあります。
特にボリビアの日系人は、日本人以上に日本人らしい生活を大切にしている方々です。
日本という本国が、もっと南米の日系人の存在を意識し、その中に多くの同胞がいることを理解するようになれば、お互いにとって良いことだと思っています。





























