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風景写真家・松井章のブログ

ビエドマ氷河の水源地を辿る:パタゴニア南部氷原⑥

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セロトーレを背に、再び氷原へ

パタゴニア大陸氷床は、数百の氷河の源として、絶えず四方に氷を押し出しています。偏西風に乗って流されてくる大平洋の湿った空気の影響で、膨大な雪が氷床に降り、厚い一枚の氷を作りだしました。絶妙な氷の需給のバランスが、現在の大陸氷床と氷河の姿です。上空から見れば氷床は無限の氷原に見えますが、実際に歩いてみれば四方の氷河の源流として地形は常に変わり、凹凸もあることがわかります。
セロトーレ周辺の大陸氷床は、ビエドマ氷河の源です。源流部の氷原は、文字通りの雪原が延々と続き、ビエドマ氷河として、ビエドマ湖まで下ります。この斜面は、中流部まではゆるやかにビエドマ湖に傾き、下流になるほどに角度はきつく、氷は激しく流れていきます。
歩いていると、氷原の様子が徐々に変わっていくのがわかります。源流部の穏やかで広い雪原は、徐々に固い氷へと変わり、クレバスの数が増えていきます。雪原は氷原へと変わります。
歩くほどに氷原の地形はクレバスで厳しくなり、とうとう大陸氷床から陸へ上陸します。氷河沿いのモレーンを、ビエドマ氷河の末端を目指して歩きます。
氷河源流部から末端へ、氷河の生涯を追うような道のりです。
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パタゴニア南部氷床トレッキング(Patagonia Icefield Trekking)
※パタゴニアならではの風と天候の影響も大きく受ける、非常にハードなトレッキングです。参加できる方は、経験に応じて限られます。
●弊社URL:https://www.andina-travel.com/patagonia.html

セロトーレ直下の氷上キャンプ:パタゴニア南部氷原⑤

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